サイバー攻撃とは悪意ある第三者や集団によって、システムや情報の破壊・改ざん・搾取などが実施されることで、対象のサーバーダウンや業務停止、情報資産の流失などの直接的な被害や金銭等の要求を目的とした攻撃行為を指します。大げさに言えばテロ行為ともいいかえることができるものなのです。
サイバー攻撃の怖い点は攻撃をうけた時点では、被害者そのものであるにも関わらず被害の性質上、第三者を巻き込みやすくなります。第三者や関係者の強いバッシング、損害賠償請求など、法的処置に発展する可能性を含むため、担当者や企業は、サイバー攻撃に頭を悩ませています。そうならないためにも、サイバー攻撃の概要をきちんと理解し、適切な対応と対処ができるように、本記事で詳しくわかりやすく解説していきます。
サイバー攻撃って何をされるの?わかりやすくプロが概説!
先に述べたように、サイバー攻撃による被害は担当者や企業にとって大きなリスクとなります。なぜそんな迷惑なことをするのか!と皆様は思うかもしれません。サイバー犯罪に手を染める目的は、はっきりと言ってしまえば様々で、なんのために行っているのかをひとくくりに説明することはできません。
例えば、単なる自己顕示を目的とした愉快犯や知能犯、金銭略奪を目的とした組織犯罪、各国の機密情報の入手する産業スパイなど、規模や攻撃内容によって目的は様々です。このようなことが多発している背景として、日常生活におけるさまざまな情報やデジタル資産がインターネットと紐づいている点が挙げられます。インターネットという性質上、攻撃を受けていることが目に見えづらく、実被害にあってから、ようやくセキュリティの重要性やサイバー攻撃の怖さを理解するというケースも少なくありません。
サイバー攻撃を受けるとどうなってしまうのか?
では実際にサイバー攻撃を受けると、どうなってしまうのでしょうか。
サイバー攻撃では、悪意ある第三者や組織によって、様々なシステムの欠陥や脆弱性に対して攻撃が実行されます。そして対象のサーバーのダウンや業務停止、情報資産の流失などの直接的な被害や金銭等の要求を目的とした行為です。
とはいうものの、具体的な攻撃手法や実際に被害にあっている状態をイメージしろと言われても、よくわかない方がほとんどではないかと思います。そこで今回は、攻撃イメージが簡単にできるようにサイバー攻撃を『一般的な泥棒』に、置き換えて説明します。サイバー攻撃の危険性を感じ、身近なものとしてサイバー攻撃を認識してもられればと思います。
現実世界においては鍵をかけ、警備会社等が提供する防犯サービスに入り、監視カメラをつけ、万全な状態で防犯対策に望まれていることでしょう。それはなぜか?被害者が被害を用意に想定できるからです。今、この家に侵入されたら、まず金目のものが盗まれるだろう。次に○○がといった予測です。予測ができるからこそ、それに対する防衛策つまり対策が打てるようになりますよね?
ところが、サイバー攻撃に対する対策となると、なぜか玄関の扉は開けっ放し、防犯サービスには入らず、監視カメラも無しのような状態です。さらには盗んでくれと言わんばかりに高価な物品を並べている始末。これでは侵入されてもしかたがないでしょう。
実際にこのような住宅を近隣でみかけたら、あなたはどう思うでしょうか。
『鍵をかけず、窓も開けっぱなしとは、なんて不用心なのだ、いつか泥棒が入るぞ』。
このように感じるのではないでしょうか。
多くの方は鍵をかけていると思います、余裕があれば、監視カメラの設置や防犯サービスなどへの加入も検討することでしょう。鍵をかけるといった防犯対策は、何か貴重なもの所持しているからです。貴重な何かを第三者にとられるわけにはいかず、その貴重品を守るために、様々な防犯対策を施すはずです。
また貴重品レベルが上がるにつれ、それにかけるセキュリティはより強固なものとなっていくのが普通です。この強固なセキュリティを突破し、お目当ての貴重品を盗むのであれば、ル〇ンもそれなりの覚悟が必要になるでしょう(笑)
しかしサイバー攻撃に対するセキュリティ対策は、その重要性を認識した一部の企業や組織、個人事業主にまだ限られているのではないでしょうか。
その背景には、「実際に被害にあってないから実感がわかない」という声が多いのです。まさか当社が狙われるわけはない、サイバー攻撃の対象に何故なってしまうのか、またどのようにして脆弱性が作りこまれ、どういった攻撃で、どういった被害にあうのかなど、思いは様々です。つまり多くの人や企業担当者は、サイバー攻撃の具体的な被害イメージがわかないのです。
この状態こそが、サイバー攻撃を仕掛ける絶交のタイミングであり、個人情報やデジタル資産を盗めたとなれば、彼らは小躍りをして打ち上げをしていることでしょう。
サイバー攻撃への対策を怠った結果、利害関係者に多大な損害を与え、責任問題に発展します。なぜ対策をしなかったのかと後悔する日が来ないように、サイバー攻撃の種類や特性を知り、適切な対策を講じておきましょう。インターネットやIoTといったネットワーク技術によってあらゆるものが繋がる世界での、必要最低限の戸締りであると言えるのです。
サイバー攻撃の具体的な対策方法
それでは、実際に具体的な対策方法についてみていきましょう。
セキュリティリテラシーの向上
SNSやWEBサイトを通じた情報取集や有識者が開催しているセキュリティセミナー等の参加を積極的に行い、個人及び企業としてのセキュリティ意識の向上を意識づけましょう。今どんな攻撃が流行っているのか、どんな企業が攻撃されたのか、攻撃によってどういった被害にあってしまったのか、他人事としてとらえず真剣に考えるのです。次のターゲットは自社又は個人であると認識し、常に警戒することがサイバー攻撃に巻き込まれない一番の対策です。
脆弱性診断の利用
自社のサーバーやWEBサイト、アプリケーション、IoTなどシステムの欠陥がどこにどういった形で潜んでいるのかを知らなければ、そもそも対策のしようがありません。
孫氏の兵法にもある通り、『彼を知り己を知れば百戦あやうからず』、つまり敵を知るにはまずは味方からということです。積極的に脆弱性診断などのサービスを受け、WEBサイトやアプリケーションが危険な状態にあるのかどうかを、有識者からの判断を受け、その内容を確認し、サイバー攻撃の被害にあわないように努めましょう
セキュリティソフトの導入
最近ではセキュリティソフトの導入はかなり一般的なものになってきているかと思います。ファイアウォールなどは耳にしたことがあるのではないでしょうか。なかでもWeb Application Firewall通称『WAF』はWEBアプリケーションの脆弱性をついた攻撃や、会員情報、クレジットカード情報などを扱うWebサイトやアプリなど、広く一般公開されてるWEBコンテンツの保護に役立つためおすすめです。
OSやソフトウェアのアップデート(情報更新)
MacやWindowsのソフトウェアアップデートをイメージしていただければよいと思います。脆弱性が発覚する前や修正されるまえに、その欠陥を狙い、サイバー攻撃をしかけて来る場合があります。アップデートの指示があった場合は、迅速にその指示に従いアップデートを試みましょう。
まとめ
「サイバー攻撃とは?わかりやすく基礎から解説!」と題しまして、ご説明してまいりました。サイバー攻撃をしかける側とその対策を講じる側で、現在もいたちごっこの状態が続いています。
利害関係者に多大な損害を生じさせ、取返しがつかない事態になる前に、脆弱性診断や対策ソフトを導入し、サイバー攻撃に備えるきっかけとなれば幸いです。
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