最終更新日時:2024.02.20 (公開日:2024.02.09)

脆弱性診断ツール5選 安心してサイト公開やシステム構築するために 

脆弱性診断ツールが注目を浴びています。その理由はウェブサイト、スマホアプリ、IoTシステムの脆弱性やセキュリティホールをついたサイバー攻撃が増えており、企業に大きな被害をもたらせているからです。企業としては被害を抑えリスク回避して、安心できるサイト公開やシステム構築をしたいものです。そこで企業が求めている脆弱性診断ツールやその役割を、5つの製品・サービスを比較しながら、詳しく解説していきます。 

なぜ脆弱性診断?ツールがシステムやITにもたらす効果

なぜ脆弱性診断を企業は求めるのでしょうか?その一番大きな理由はウェブサイトへサイバー攻撃をされるリスクが高まっているからです。ウェブサイトにサイバー攻撃をされると、データベースの個人情報やカード情報が漏洩したり、踏み台による他サーバーへの攻撃をしたり、偽ページに改ざん・誘導されたりし、大きな被害が出てしまいます。情報漏えい、サイト改ざん、不正アクセスは企業にとって深刻な問題です。 

このようなサイバー攻撃を受けやすいサイトは不特定多数がアクセスし、個人情報と機密情報を取得するサイトが狙われます。例えばECサイト、会員予約サイト、チケット発行サイト、キャンペーンサイト、コーポレートサイト、ネット銀行・生損保・クレジットサイトなどがそうです。 

ウェブサイトはパソコンを利用してWeb閲覧されるだけでなく、スマホアプリを使用するユーザーが増えてきているので、Webとスマホアプリの両面から脆弱性診断をする必要があります。 

また最近ではIoTを狙ったサイバー攻撃も増えています。例を挙げるとスマホで家のカギを開け閉めする機能や、炊飯器をスマホでONにしたり、冷蔵庫の中をスマホアプリで見たりする機能はIoTです。このようなIoTの脆弱性を狙ったサイバー攻撃も増えているため、IoTでつながるシステムとスマホから操作する脆弱性診断も求められているのです。 

このようにWebサイト・スマホアプリ利用・IoTシステムへのサイバー攻撃から、大きな被害が出る可能性を減らし、機密性・完全性・可用性を高めるために、企業は脆弱性診断を求めているのです。 

脆弱性診断を求める人はエンドユーザーとシステム開発ベンダーの2つに大きく分かれます。具体的にはエンドユーザーであれば、ウェブサイトのサイト責任者、リスクマネジメント部門のリスクオーナー、セキュリティ部門の方です。 

システム開発ベンダーであれば、システム開発責任者やPM/PL、品質管理部門、又はサイト公開前後に運用を担当する部門の方です。エンドユーザーとシステム開発ベンダーに共通する点は、サイバー攻撃によるリスクを侵害された時に、被害に遭って困らないように事前に脆弱性を発見しておきたいという想いでしょう。 

このように事前にリスクを減らし脅威に対応するという点で、脆弱性診断がシステムやITにもたらす効果は非常に大きいと言えます。そして、脆弱性診断には人の手によって診断をするサービスモデルと、脆弱性診断ツールを活用する方法があります。脆弱性診断ツールにはクラウド型やソフトウェア型(インストールモデル)など様々なタイプがありますので、特徴がわかりづらいものです。 

そこで本記事では、企業が安心してサイト公開やシステム構築をするために、脆弱性診断ツール5製品を比較しながら、ご紹介していきたいと思います。「サイト公開前に、自分達では脆弱性を見つけられないから、どこかの会社に脆弱性診断をお願いしたい」と考えているあなたには、ピッタリの内容です。ぜひ、ご覧いただき、脆弱性診断ツールとサービスを深く理解してみてください。 

バルテス社の脆弱性診断サービス+脆弱性診断ツール(ユービーセキュア社:Vex) 

バルテス社の脆弱性診断サービス+ツール診断は、ウェブサイトやWebサービスを運営する企業、スマホアプリ運営企業、IoTや組込み機器メーカー向けに対応しています。診断実績1,000社以上、お客様満足度98.5%という結果は、顧客に高く評価されている証なのでしょう。 

バルテス社の脆弱性診断サービスはツール診断だけに頼らず、手動診断とツール診断を組み合わせるところが強みです。バルテス社の診断員が、サイト特性を理解して手動で分析しますので、ツールでは検知できない承認・認証系の脆弱性を検出します。 

しかし、手動診断ではスピード面で時間がかかる部分もあります。そこで機械的に脆弱性を検知するために、脆弱性スキャンツールを利用したツール診断と組み合わせて実施します。脆弱性診断ツールはユービーセキュア社のVulnerability Explorer(Vex)を使用します。Vexは優れた脆弱性検出率の実績を持つ、純国産のWebアプリケーション脆弱性検査ツールです。 

このようにバルテス社の脆弱性診断サービスは手動診断とツール診断を組み合わせることで、高精密な診断を実現し、具体的な対策方法を提示する脆弱性診断報告書を提出します。 

診断項目や費用項目は明瞭化しています。プランはエントリープラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの3つの診断メニューを用意しています。料金はお問い合わせ方式となっております。リクエスト数や各オプションがありますので、詳しい情報は当サイトへお気軽にお問い合わせください。 

参照元URL  https://security.valtes.co.jp/vulnerability/ 

ラック社 セキュリティ診断内製化支援サービス+セキュリティ診断ツール(Rapid7、Qualys) 

ラック社に蓄積された知見(診断ツール導入・運用、診断結果を活かす専門知識など)を提供し、企業内のセキュリティ診断内製化をサポートするサービスです。 

セキュリティ診断内製化支援では、診断計画の策定や業務の推進体制づくり等のアドバイスやサポートを提供しています。そしてセキュリティ診断ツールはRapid7やQualysを提案し、セキュリティ診断結果から、専門的なご相談対応や診断ツール導入後の製品サポートも支援します。 

価格は顧客のご依頼内容によって、個別見積もりとなっています。下記サイトよりお問い合わせください。 

参照元URL https://www.lac.co.jp/consulting/inspection_support.html 

テクマトリックス社 Webアプリケーション脆弱性診断ツール AppScan 

テクマトリックス社では、数多くのお客様へAppScanライセンスを提供してきた導入実績があります。AppScanはアプリケーションの脆弱性を検知・評価・修正し、セキュリティ面での高い監査を実施できます。 

アプリケーションに対するハッカーによる攻撃でセキュリティホールを見つけ出される前に、AppScanがセキュリティホールを特定し、問題点の修正方法を提案します。AppScanではセキュリティテストを自動化できますので、コストと時間を大幅に削減します。AppScanソリューションの中に静的検査ツール、動的検査ツール、大規模動的検査ツールがあります。 

価格はお問い合わせ方式になっています。下記サイトよりお問い合わせください。 

参照元URL  https://www.techmatrix.co.jp/product/appscan/index.html 

GMO社 サイバーセキュリティ脆弱性診断Webアプリケーション診断+診断ツール 

GMOサイバーセキュリティbyイエラエ(株)のWebアプリケーション診断は、攻撃者視点で擬似攻撃を実施し、内在する脆弱性を調査するサービスです。 

診断ツールを活用し効率性を上げながら、設定不備やセキュリティ対策漏れの脆弱性を検出します。そして、経験が豊富なセキュリティ診断員が手動診断で脆弱性を洗い出しながら、認証認可やビジネスロジックの不備等の、ツールでは検出できない項目を攻撃者観点で確認していきます。スマホアプリ(iOS・Android)やネットワーク、クラウドサービスの脆弱性診断サービスも用意されています。 

価格は対応内容・期間等で変動しますので、お見積もり依頼をすることになっています。下記サイトよりお問い合わせください。 

参照元URL https://gmo-cybersecurity.com/service/web-application/ 

サイバージム社 脆弱性診断ツール ImmuniWeb 

サイバージム社が日本国内で独占提供している、脆弱性診断ツールが「ImmuniWeb AI Platform」です。AI機械学習とRPA の応用によるAIセキュリティプラットフォームを提供することで、スピードと品質向上を実現します。 

世界での導入実績数はWebアプリケーションで4,000万件、モバイルアプリで52万件もあり、 

蓄積している数多くの脆弱性データをAIで学習しています。米国NIST、英国CREST、EU GDPR、OWASP Top 10等のグローバル検査標準に準拠している点も強みです。サイバージム社では、脆弱性診断サービスとAI脆弱性診断ツールの組み合わせにより、様々な顧客ニーズに対応しています。 

料金プランは診断対象URLを提供すれば、提示が可能であり、最短2週間で脆弱性診断報告書が提出できます。詳しい料金は下記サイトより、お問い合わせください。  

参照元URL  https://cybergymjapan.com/services/security/immuniweb/ 

まとめ 

「脆弱性診断ツール5選 安心してサイト公開やシステム構築するために」と題して、ご紹介してまいりました。企業が脆弱性診断を求めている背景や、脆弱性診断ツールがシステムやITにもたらす効果が大きいことがご理解いただけたと思います。 

Webサイト、スマホアプリ、IoT・組込みシステムは年々進化し、システムの構造も複雑になってきています。そのセキュリティホールや脆弱性をハッカーが狙っており、サイバー攻撃を仕掛けてきます。不正アクセス、サイト改ざん、情報漏えい等の深刻な問題が起きる可能性は高まっており、企業として対応が迫られています。 

サイト公開前やシステム稼働前に、サイバー攻撃によるリスクを抑えるためにも、プロによる脆弱性診断を受けることをおすすめします。大きな被害が出てしまう前に、そのリスクを少しでもつぶしておきましょう。脆弱性診断サービスと脆弱性診断ツールを組み合わせた診断をぜひ、ご検討ください。 

当サイトではWebサイト、モバイル端末、IoT機器が抱える脆弱性によるリスクへの対策を検討している方や、サイバー攻撃の脅威から守るWAFに興味がある方へ、ダウンロード資料をご用意しております。ぜひ資料をダウンロードいただき、ご活用ください。 

※本記事は2023年6月30日の情報を基に作成しています。脆弱性診断に関する詳しいご質問は、記載している参照元URLから各サイトへお問い合わせください。 

※価格や料金の税込・税別表記につきましては、各サイトからご確認ください。 

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