最終更新日時:2024.02.20 (公開日:2023.12.27)

不正アクセスの原因とは?危険な攻撃からの護身術 

近年、生活する上で切り離せない存在となっている「インターネット」。そんな中で「不正アクセス」という言葉を耳にする機会も増えているかもしれません。 

皆さん、「不正アクセス」と聞くとどのようなものを想像しますか? 
「不正アクセス」とは一体具体的にどのようなものかご存じでしょうか? 

本記事では不正アクセスはどのようなものなのか、不正アクセスに遭うとどのような被害が起きてしまうのか、不正アクセスの手口、そしてそれから身を守る対応策をご紹介します。 

不正アクセスってなに?

最近、ネットやニュースなどで「不正アクセス被害にあった」など耳にすることがありますが、 
そもそも「不正アクセス」とは何かご存じでしょうか?

不正アクセスとは、アクセス権限を持たない第三者がコンピューターシステムやネットワークに不正な方法で侵入する行為です。  

不正アクセスの目的として以下が挙げられます。 

  1. 個人や機密情報の取得 
  2. システムの破壊
  3. 金銭の取得 
  4. 企業の評判への悪影響 

これらは一例となりますが、金銭~企業評価を落とすため等など目的は多岐にわたります。 
ひとつ考えてみましょう。 

ある日、Aさんのもとに取引先の企業から「至急添付ファイルをご確認ください」としてメールが届きました。 
その取引先とは普段メールでファイルのやり取り等はなく、Aさんは少し不審に思いながらもメールを開いてしまいました。 

すると、なんとそれは取引先になりすました攻撃者からのメールで、あっという間にAさんの会社は大切な顧客情報、口座情報が盗まれてしまいました。 

・・・想像もしたくないですね。 

今の例えはAさんの注意次第で防げる内容でしたが、攻撃の中にはさらに悪質なものもあります。 
具体的にどのような攻撃手口があるのか次の項で解説していきます。 

誰でも狙われる可能性がある!攻撃手口とは?

では、実際にどのような攻撃の手口があるのでしょうか? 
よくある手法をまとめてみました。 

  1. フィッシング 
    実在する企業やサービスからのSMS・メールを装い、まるで本物のような見た目の偽Webサイトにユーザーを誘導します。 そこでユーザーに個人情報を入力させ、クレジットカード番号や会員情報、パスワードなどの個人情報を盗む方法です。 
  2. システムの脆弱性を狙った不正アクセス
    ホームページやサーバーの脆弱性を狙ったハッカーなどの攻撃により、情報改ざん・流出する方法です。
    代表例
    SQLインジェクション:Webサイトに不正なSQL文を入力し顧客情報等を漏洩させる 
    グラフィカル ユーザー インターフェイス が含まれている画像

自動的に生成された説明
    XSS(クロスサイトスクリプティング):Webサイトの脆弱性のある部分に不正なスクリプト(罠)を仕掛けて情報を漏洩させる
    タイムライン

中程度の精度で自動的に生成された説明
  3. 総当たり攻撃 
    特定のアカウント、システムに対して考えられる全てのパスワードの組み合わせを1つずつ試し、不正アクセスをする方法です。プルートフォース攻撃とも呼ばれています。
    タイムライン が含まれている画像

自動的に生成された説明
  4. DDoS攻撃 
    特定のシステムやサーバーに対して複数の端末から一斉に負荷をかけ、システムやサーバーをダウンさせる攻撃方法です。

これまでご紹介したように、不特定多数を狙った攻撃から特定のものを狙ったものまでさまざまな攻撃があります。 
実際に被害も発生しており、警察庁が発表した「令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、不正アクセスの検挙数は522件、前年比で93件増加しており、フィッシング件数に至っては96万8,832件、前年比で44万2,328件増加しています。 

不正アクセスに対する検挙数のうち、482件が識別符号窃用型と呼ばれるIDやパスワードを不正入手し悪用する方法で、ユーザーのパスワード管理の甘さや元従業員・知人等という立場を利用しパスワードを悪用・入手したケースが上位でした。 

参照元URL: 

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R04_cyber_jousei.pdf

警察庁:令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について

それでは、悪質な行為から身を守るためにはどのような対策が必要となるのでしょうか。 

悪質な不正アクセス行為から身を守る方法

それではどうすれば悪質な行為から身を守ることが出来るのでしょうか。 
考えられる方法としては下記4つが挙げられます。 

  1. パスワードの管理
    0000やABCD、自身の誕生日など推測されやすいパスワードにしてしまうと、総当たり攻撃に遭った際のリスクが高まります。英数大文字小文字や数字、記号などを組み合わせた複雑で予測しにくいパスワードを使用することが大切です。また、二要素認証を図ることもセキュリティを高める方法の1つです。
  2. 不審なメールは開かない
    少しでも不審に感じたメールについては、開かないようにしましょう。偽Webサイトへの誘導の可能性やメール自体にランサムウェアなどの攻撃が仕込まれているかもしれません。
    メールの発信元の確認を行い、Webサイトへの誘導があるものについては添付URLからアクセスするのではなく、直接サイトへのアクセスを行うようにしましょう。
  3. セキュリティリテラシーの向上 
    企業、各個人でセキュリティに対する意識を高め、不正アクセスへの注意喚起を行うことが重要です。実際に攻撃に対する訓練の実施や事例などを共有することでセキュリティ意識が高まり、未然に防ぐことが出来ます。
  4. ソフトウェアの更新及び脆弱性対策
    システムやサーバー、アプリケーションのバージョンは常に最新版にしましょう。不正行為も日々進化をしているため、今までのバージョンで対策出来ていたものがある日突然セキュリティホールとなることがあります。

    また、アンチウイルスソフトやファイアウォールやWAF(Web Application Firewall)などのセキュリティツールの導入を行い、対策することも大切です。

    セキュリティツールを導入することで、不審なアクセス者をブロックし、パスワードなどの情報流出への対策も期待出来ます。

    Webサイトを所有しているものの、実際どこに脆弱性があるかわからない・・・といったケースがあります。Webサイトを開設してから脆弱性について1度も確認していないというケースには、セキュリティ診断を実施することをお勧めいたします。

以上、4点の対策法を記載させていただきましたが、まずはセキュリティ意識を高めることが重要です。 

まとめ

「不正アクセスの原因とは?危険な攻撃からの護身術」と題して、ご紹介してまいりました。不正アクセスの手口や対応策を中心にご説明してまいりましたが、本記事でご紹介した方法以外にもたくさんの手口があります。 

セキュリティ対策と聞くと何から始めたらよいかわからず、取り掛かるまで億劫に感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、今この瞬間も新たな攻撃手口が生まれている事実と真剣に向き合いましょう。 

不正アクセス被害に遭ってしまった場合、大切な情報が盗まれてしまうだけでなく企業イメージなどにも影響を与えることがあります。そこで事前に対策することで安心感に繋がります。是非セキュリティ対策について考えてみてはいかがでしょうか?

バルテス・モバイルテクノロジー(以下VMT)でも脆弱性診断のサービスをご提供しております。 
VMTでは手動診断、ツール診断が可能となっており、セキュリティリスクを徹底的に洗い出します。 

診断後は図解などを用いた報告書にまとめ、セキュリティリスクや対策箇所をご報告いたします。 
攻撃手口などもわかりやすく記載している為、万が一脆弱性が発見された場合にも報告書をもとに修正がしやすいです。 

また、VMTは経済産業省が定める「情報セキュリティサービス台帳」というセキュリティサービス適合基準一覧にも記載があります。 

是非、脆弱性診断をご検討の際にはお問い合わせください。 

当サイトではWebサイト、モバイル端末、IoT機器が抱える脆弱性によるリスクへの対策を検討している方や、サイバー攻撃の脅威から守るWAFに興味がある方へ、ダウンロード資料をご用意しております。ぜひ資料をダウンロードいただき、ご活用ください。 


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